年齢を重ねると気になりだすのが、おでこのシワ。シワは口周りや目元にもできるものですが、とくにおでこのシワは老け顔に見えてしまう原因となってしまいます。しかし、たとえおでこのシワができてしまっても、毎日のケアやマッサージで少しずつに改善していくことは可能です。
今回は、おでこのシワができてしまう原因とできてしまったシワを改善するセルフケアについてご紹介していきます。
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おでこにシワができる原因
おでこのシワは年齢によって増えていきますが、原因となるのは加齢だけではありません。毎日の生活習慣でも、おでこにシワができてしまうことがあります。まずは、おでこにシワができてしまう原因についてみていきましょう。
表情筋の動き
表情筋は、顔の表情を作る筋肉のことです。おでこには「前頭筋」という筋肉があり、眉毛を持ち上げたりおでこにシワを寄せたりする役割りを果たしています。
眉間にシワを寄せたり、目を開けるときに眉毛をグッと上げるクセがある人は、「表情ジワ」と呼ばれる表情筋によるシワが目立ちやすいです。若いときに気にならなかった方でも、年齢を重ねて肌の柔軟性が下がると、表情筋を使ったときの皮膚の折りたたみ跡としてシワが残りやすくなってしまいます。
加齢や乾燥によるハリの減少
一般的に言われる加齢によるシワが、肌のハリの減少によって引き起こされるものです。
皮膚のなかにはコラーゲンを作り出す「線維芽細胞」が存在していますが、その働きは年齢を重ねるごとに低下していきます。つまり、私達は年齢とともにコラーゲンを生み出す力が弱くなり、徐々にハリの少ない肌になっていくのです。[注1]
その結果、年齢とともにおでこにシワができやすくなっていきます。
ハリの減少は、加齢だけではなく乾燥やターンオーバーの乱れでも引き起こされます。さらに、肌が乾燥すると角質層に隙間ができ、「乾燥小じわ」と呼ばれるシワができてしまうこともあるため注意が必要です。
この場合はしっかりと保湿をし、肌細胞をケアすることでシワを予防することができます。
紫外線によるダメージ
シミを作り出すことで知られている紫外線は、シワを作り出す原因にもなることをご存知でしょうか。
肌は長時間紫外線を浴びると、「シワのたまご」とも呼ばれるゼラチナーゼという酵素が過剰に活性化されます。このゼラチナーゼは肌のコラーゲンを分解し、真皮に深いシワを刻んでしまう働きを持っています。[注2]
ゼラチナーゼによるシワを防ぐ方法には表皮の柔軟性・弾力性のアップなどが挙げられますが、何よりも紫外線を浴びないことが大切です。
頭皮やおでこの「こり」
頭皮やおでこのこりも、おでこのシワを作ってしまう原因になります。
頭皮やおでこがこると、血行が悪くなって筋肉が衰えたり重力で皮膚が下がってきてしまったりします。その結果、肌がたるんでシワが目立つようになってしまうのです。
おでこのシワというと「おでこのケア」に目を向けがちですが、頭と顔の皮は1枚でつながっています。シワを予防するためには、頭皮ケアもしっかりと行っておきましょう。
おでこのシワを改善するセルフケア5選
ここからは、おでこのシワを改善するために効果的なセルフケアの方法をご紹介していきます。
眼輪筋(がんりんきん)を鍛える
眼輪筋は、まばたきをする際に使われる目の筋肉です。ものを見るときにあごを上げて見下ろすようにするクセがある場合、眼輪筋が衰えてしまっているかもしれません。
このクセがある方はまぶたを上げるときにおでこも上がるため、表情ジワができやすくなる傾向があります。心当たりがある方は、眼輪筋を鍛えておでこのシワを改善していきましょう。
- 両手の指で眉毛やおでこを左右に揺らし、緊張をほぐす
- 眉毛を指で押さえながら、おでこが上がらないようにしながら目を大きく開く
- 眼球を前に突き出すイメージで5秒キープする
- 目の力をゆるめてリラックスする
- 数回繰り返す
保湿ケアをしっかりと行う
おでこに細かいシワがたくさんできている方は、乾燥による水分量の減少で肌のハリが失われているかもしれません。肌をしっかりと保湿して水分を補給することで、おでこの乾燥小ジワを改善することができる可能性があります。
肌のハリが気になるときは、以下の成分が配合された化粧水や美容液を使用しましょう。
- コラーゲン
- エラスチン
- ビタミンC
- ヒアルロン酸
- コエンザイムQ10
- レチノール
- ナイアシンアミド
スキンケアをするときは、こすらずに肌をいたわるように染み込ませていきます。また、熱いお湯の使用やタオルでゴシゴシ拭く行為は肌が乾燥してしまうため、絶対に避けてください。
UVケアをしっかりと行う
紫外線は肌のコラーゲンを分解し、肌のハリを減少させてシワを悪化させてしまいます。日常的なUVケアに力を入れるだけでも、おでこのシワを改善・予防することが可能です。
今まで日焼け止めを使っていなかったという男性も、若々しい見た目をキープするためにUVケアに力を入れていきましょう。
SPFやPAは、高くなれば高くなるほど肌への負担になり、乾燥や肌荒れのリスクを高めてしまいます。日焼け止めを選ぶ際は、使用目的に応じて強さを選ぶことが大切です。
- 短時間の外出:SPF10~20・PA++
- 通勤や一般的な外出:SPF25~30・PA+++
- レジャーや海水浴:SPF50~50+・PA++++
また、紫外線は目からも入ってきます。日差しが強いときはサングラスを使用し、目からのUVカットもしてくださいね。
頭皮マッサージでこりをほぐす
頭皮マッサージは、頭の筋肉をほぐしたり血行をよくしたりする効果があります。頭皮の血行がよくなるとハリや弾力が向上し、頭皮のたるみが改善されます。
頭皮マッサージで頭皮が上がると、目が大きく見えて口角がぐっと上がるのも嬉しいメリットです。顔全体の印象をアップしてくれるので、毎日のケアに頭皮マッサージを取り入れてみてください。
- 耳の上に両手の指を置き、上下に揺らしながら頭頂部まで頭皮を動かす
- 前髪の生え際に両手の指を置き、左右に揺らしながら頭頂部まで頭皮を動かす
- 襟足に両手の指を置き、左右に揺らしながら頭頂部まで頭皮を動かす
- 耳の後ろから首、鎖骨を通るようにリンパを流す
マッサージをするときは、皮膚や頭皮の負担にならないようにスカルプケア用のスプレーなどを使用しましょう。洗浄力が強すぎるものでなければ、シャンプーの際にマッサージを行うこともおすすめです。
おでこのマッサージでクセをリセットする
眉を上げたり目を大きく見開くクセがあると、おでこの表情筋の使い方にクセがついてしまい、表情ジワができやすくなってしまいます。表情のクセによってこわばってしまったおでこをほぐし、表情筋のクセをリセットすることで、おでこのシワを改善することができます。
- おでこに乳液などをなじませ、滑りをよくしておく
- 両手の指を眉毛の上に置く
- 指の腹を使い、眉上から頭頂部に向かっておでこを引き上げるようにマッサージする
- 親指と人差し指でおでこを引き上げるように優しくつまみ上げる
マッサージの際に摩擦が生じると、それが原因でシワになったり乾燥が悪化したりしてしまいます。マッサージの際は、必ず乳液やマッサージオイルなどで滑りをよくしておきましょう。
おでこのシワはセルフケアで改善しよう!
加齢だけではなく、表情や紫外線などが原因でできてしまうおでこのシワ。顔の中でもとくにおでこにシワがあると老けて見えるため、シワができないように予防することがとても大切です。
もしもおでこにシワができても、セルフケアで改善させることは十分に可能なので、ぜひこの記事を参考にしてみてくださいね。
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[注1]資生堂コラーゲンLABO:コラーゲンチャンネル[注2]IPSA:深まるシワの深層を解明。