「手土産」というと、帰省や知人宅への訪問などをイメージしがちですが、実はビジネスシーンで手土産を用意するビジネスマンも決して少なくありません。
オープンテーブル株式会社が実施した「接待に関する意識調査」によると、半数近いビジネスマンが、相手への心遣いとして「手土産を用意する」と回答しています。[注1]
手土産を用意すると相手の心証も良くなり、その後のビジネスを有利に運べるきっかけになる可能性がありますので、センスの良い手土産を渡してワンランク上の接待を演出しましょう。
今回は、ビジネスシーンで持参する手土産の選び方や正しい渡し方について解説します。
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ビジネスシーンで渡す手土産の選び方
ビジネスシーンで渡す手土産は、相手の迷惑にならず、かつ「センスがいいな」と思われるものを選びたいところです。
具体的にどんな点に気を付けて手土産を選べば良いのか、押さえておきたいポイントを5つご紹介します。
予算は3,000~5,000円がベター
ビジネスシーンで渡す手土産の予算の相場は、一般的に3,000円~5,000円といわれています。[注2]
あまり安っぽいものだと失礼ですが、逆に高価すぎるものを手渡すと、相手に気を遣わせてしまうおそれがあります。
商談相手にもよりますが、基本的には3,000~5,000円程度の範囲で予算を組んでおけば、相手の気を害したり、負担をかけたりする心配はないでしょう。
[注2]接待の手土産:【保存版】秘書が教える手土産マナーの基本
個包装になったものを選ぶ
接待で受け取った手土産は、会社に持ち帰って社員全員で分けたり、配ったりするケースが多く見られますので、個包装になったものを渡すと喜ばれます。
大きめのバウムクーヘンやロールケーキなど、切り分けが必要な手土産を選ぶと先方に手間を取らせてしまいますので、一つひとつ個包装になったものを選ぶのがおすすめです。
日持ちするものを選ぶ
冷蔵や冷凍が必要な生ものを贈ってしまうと、その日のうちに食べきるか、あるいは冷蔵庫で保管しなければならないので、基本的に日持ちのするものを選びましょう。
賞味期限は長いぶんには問題ありませんが、だいたい1ヶ月程度は日持ちするのもを選ぶと、相手に負担を掛けずに済みます。
コンパクトで軽いものを選ぶ
接待は料亭やレストランなどで行われるのが一般的ですので、帰宅時のことも考慮して、手土産はなるべく軽量かつコンパクトなものを選ぶのがポイントです。
たとえタクシーを用意する場合でも、かさばるものや重量のあるものは避けるようにしましょう。
老舗や有名店で購入する
初対面で相手の好みがわからないという場合は、奇をてらわず、無難に老舗や有名店で手土産を購入するのが無難です。
ただし、相手の会社や接待場所に近いところにあるお店で購入すると「間に合わせで購入した」という印象を与えてしまいます。
「相手がその店のお菓子を気に入っている」など特別な事情がない限り、手土産を購入するお店はなるべく相手の会社や接待場所から離れたところを選ぶようにしましょう。
競合メーカーのものは避ける
相手が食品メーカーやお菓子メーカーの場合、競合となるメーカー・お店の商品を手土産として渡すのは厳禁です。
たとえばお菓子メーカーの方がビジネス相手なら、スイーツやお菓子の手土産は避け、コーヒーや紅茶の詰め合わせギフトを選ぶなどの配慮を見せると、先方からの印象も良くなります。
ビジネスシーンで喜ばれるおすすめの手土産3選
ビジネスシーンで手渡すと相手に好印象を与えられるおすすめの手土産を3つご紹介します。
お菓子・スイーツ
手土産の定番といえば、やはり手軽に食べられるお菓子・スイーツが人気です。
個包装になったクッキーやバウムクーヘン、フィナンシェなどは日持ちもしますし、さほど重量もないので、受け取る相手に負担をかける心配がありません。
一言にスイーツといってもいろいろな種類がありますが、誰もが知っている老舗・ブランドの商品や、地元の名産品、季節の限定品など、日常生活ではなかなか口にする機会のないものを選ぶと喜ばれるでしょう。
お茶・コーヒー
甘いお菓子やスイーツが苦手な人にも配慮したいなら、職場でよく飲むお茶やコーヒーを手渡すのがおすすめです。
ただ、茶葉だと淹れるのに手間がかかりますので、ティーバッグやスティックタイプ、ドリップコーヒーなど、お湯を注ぐだけで手軽に作れるものを選びましょう。
出汁の素
意外にも手土産としての人気が高いのが、料理に使用する出汁の素です。
出汁は、煮物や味噌汁など普段の食事で使用するものなので実用性が高く、特に年配の方に喜ばれる傾向にあります。
ワンランク上の出汁の素を手渡せば、普段使っている出汁との違いもわかりやすく、相手に感動とインパクトを与えられるでしょう。
ビジネスを有利に進めるために覚えておきたい手土産の渡し方
せっかく良い手土産を準備するのなら、手土産を渡すタイミングや相手、渡すときの対応もスマートにこなしたいところです。
手土産の渡し方のマナーが誤っていると「常識がない」と思われてしまい、相手にマイナスイメージを与えてしまう要因になりますので、最低限のマナーを覚えておきましょう。
ここでは、ビジネスを有利に進めるために覚えておきたい手土産の渡し方を4つのポイントにわけて解説します。
手土産を渡すのは会食が終わったあと
用意した手土産は、会食が終わった後に渡すのがベターです。
手土産を渡すのを後回しにすると忘れる可能性があるから、できれば会って早々に渡したい!という方も多いと思いますが、先に手土産を渡してしまうと場所を取ってしまい、会食の邪魔になってしまう可能性があります。
会計を済ませたら、先方と別れるタイミングを見計らって、さっと手渡すようにしましょう。
ただ、手土産をいつまでも手元に置いておくと、シワになったり、袋が破れたりするおそれがありますので、事前に料亭やレストランに預けておくのが理想です。
一番格の高い人に渡す
1対1の接待なら迷うことはありませんが、相手が2人以上いる場合は、より格上の人に手渡すのがマナーです。
たとえば相手が上司と部下という関係性なら、上司の方に手土産を渡すようにしましょう。
なお、こちらも2人以上で接待に参加している場合、手土産を渡すのはやはり格上の人に任せるのが無難です。
自分が部下の立場なら、用意しておいた手土産をさりげなく上司に渡し、上司の手から先方に贈るよう配慮しましょう。
感謝の気持ちやポジティブな言葉を添えて渡す
手土産を渡すときは、「本日はありがとうございました」「美味しいと評判のお菓子ですので、皆さんでぜひ召し上がってください」など、感謝の気持ちやポジティブな言葉を添えて渡すのがおすすめです。
日本人はよく「つまらないものですが」「粗末なものですが」などとへりくだった表現を使いがちですが、過ぎた謙遜はかえって嫌みと捉えられることも多いので、明るい言葉で締めくくった方がよいでしょう。
接待時は袋のまま渡してもOK
手土産の外袋は汚れやシワがついている可能性がありますので、本来なら手土産は袋から出し、箱の状態で手渡すのがマナーとされています。
しかし、接待の場合は、箱のまま渡されるとかえって持ち帰りにくくなってしまいますので、袋のまま渡しても失礼にはあたりません。
その際「袋ごと失礼します」と断って手渡せば、相手の心証を悪くする心配はないでしょう。
渡す人の清潔感も手土産の評価に関わる可能性も
ここまで接待で手渡す手土産の選び方や、正しい渡し方のマナーをご紹介してきましたが、肝心の渡す人の身だしなみが乱れていると、せっかくの手土産も台無しになってしまいます。
自分で想像してみるとわかりますが、髪や肌が荒れ放題で、清潔感を感じられない人からスイーツなどの手土産を渡された場合、嬉しさよりも不快感や抵抗感を覚える人の方が多いのではないでしょうか。
手土産の選び方や渡し方のマナーを押さえるのはとても大切なことですが、手土産を渡す自分自身の身だしなみもしっかり整えておきましょう。
ビジネスシーンで手土産を渡すときは、品物の選び方と渡し方をしっかり押さえておこう
接待や会食などのビジネスシーンでは、相手に渡す手土産を持参していくと、先方から「気の利く人」「心遣いができる人」と好評価を得られるきっかけになります。
ただ、生ものやかさばるもの、重いものなどを手渡すと、先方に負担をかけてしまいますので、持ち帰りやすく、かつ日持ちのするものを選ぶのがポイントです。
また、手土産を渡すときは相手に失礼のないよう、渡すタイミングや添える言葉にも配慮することが大切です。
もちろん、渡す本人の身だしなみも整えておくのが、ビジネスマンとしての最低限のマナーです。
相手に気持ちよく手土産を受け取ってもらえるよう、日頃から肌やボディのお手入れを入念に行っておきましょう。
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