毎朝の髭剃りで、肌が赤くなったりかゆくなったりする「カミソリ負け」。
花王株式会社が行った調査では、カミソリを使って髭を剃る男性のうち、49%がカミソリ負けを気にしていることがわかりました。[注1]
予防のためには正しい知識をもって髭剃りを行い、肌のコンディションを整えておくことが重要です。
今回は、カミソリ負けの症状や原因、対策方法についてご紹介します。
[注1]花王株式会社:カミソリ負け、剃り残しが気になるあなたに!
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カミソリ負けの症状はかゆみ・赤み・出血など
カミソリ負けの特徴は、髭剃りをしたあとにトラブルが発生することです。主に下記のような症状があります。
- 肌のかゆみ
- 肌が赤くなる
- 肌が痛む
- 出血
いずれも肌が傷ついたことで発生するトラブルです。髭剃り後に少し違和感がある、ヒリヒリする感じがあるという場合も、わずかながらカミソリ負けが発生している状況となります。
カミソリ負けの代表的な3つの原因
なぜ髭剃りによりこうした肌トラブルが発生するのかというと、肌には目でみることのできない小さなへこみやでっぱりがあり、カミソリで肌のこうした凹凸のある角質を削ってしまったり、小さな傷でも菌などが侵入することで炎症などが起きることが原因です。
しかし同じような方法でもカミソリ負けを起こさない人がいたり、日によって発生したりしなかったりする人がいるなど、誰でもかならず起きるものではありません。
カミソリ負けが発生するのは肌トラブルを起こしやすい理由があるのです。
肌質が元から敏感/肌の調子が悪い
髭剃りに注意していても、肌質が元から弱めの方はどうしてもカミソリ負けが発生しやすくなってしまいます。
また、肌の調子によっても荒れやすさは変わります。体調が悪いときや乾燥しているときにはどうしても肌も影響を受けやすくなってしまうのです。
使用しているカミソリやタオルに問題がある
カミソリの刃が何度も使用しているものだと、いずれ切れ味は悪くなってしまいます。切れ味の悪い刃だとなかなか髭がそれずに、結果として強い力を入れて剃ることになり、カミソリ負けを発生させる原因につながるのです。
また気をつける道具は髭剃りだけではありません。タオルも何日も同じものを洗わずに使用していると雑菌が増えてしまいます。
雑菌の多いタオルでふくことで、本来であればトラブルが起きない程度の傷でも雑菌が入ることで炎症を起こすこともあります。
正しい髭剃りをしていない
カミソリ負けを起こさないためには、正しい方法で髭を剃ることが重要です。
髭を剃るときには、必要以上に力を入れてしまうと肌を削ってしまうことになってしまいます。
髭は優しい力でも剃ることができるので、強く押し付けるようにやってはいけません。また同じ場所を何度も削ってしまうのも、肌を傷つける原因となります。
カミソリ負けを起こさないための4つの対策方法
カミソリ負けを起こさないための対策として4つの方法をご紹介します。
下準備で肌のコンディションを整える
事前に肌の状況がよくなるように整えておきましょう。規則正しい食事・睡眠は肌のコンディションを整えることにもつながるので、可能な限り規則正しい生活を心がけましょう。
しかし仕事で夜遅くまで起きているなど、男性であればどうしても難しい場合もでてくるかと思います。そんなときには他の方法で対策しておくことを心がけましょう。
正しくカミソリを使用・手入れする
髭剃り用のカミソリは正しく使用・手入れを行いましょう。安いからと使い捨てのカミソリを何回か使っている方もいるかもしれませんが、使い捨てはあくまで一回きりだけの商品です。使いまわしせずに毎日取り替えましょう。
交換式の場合には商品や状況によっても異なりますが、目安としては2週間から1ヶ月ほどで刃を交換するのがよいです。
ただし、使っていて切れ味が悪くなってきたと感じたら、刃が悪くなっている可能性が高いのでその時点で取り替えてください。
また髭剃り後に、髭剃りに詰まった髭をとるためにコンコンと洗面所で叩いたり、タオルで拭く方もいるかもしれません。これはどちらも刃やカミソリ自体を破損させることにつながるのでやめましょう。
何回か髭を剃ったら流水で詰まった髭をとるように流します。裏側から流して、刃についている髭や泡などを表側にだすようにするのが正しい洗い方です。
正しい手順で髭を剃る
正しい髭剃りの方法を取り入れましょう。髭剃りには下準備もいくつかあります。これらも含めて髭剃りの手順です。
洗顔をする
しっかりと髭剃り前に洗顔をしておき、肌の汚れなどを落としておきます。小さな傷がついてしまっても肌の汚れや雑菌が少なければ炎症を起こす可能性も低くなります。
蒸らす
肌質はすぐに整えることはできませんが、髭自体は状態をある程度調整することが可能です。
時間があるときにはお湯にタオルを浸したり、濡らしたタオルを電子レンジで温めて蒸しタオルをつくり、事前によく髭を蒸らしましょう。
事前に蒸らしておくことで髭が柔らかくなるため、軽い力でも髭が剃れるようになりやすく、肌を削ってしまうことも少なくなります。
また蒸らすことで毛穴が広がり、洗顔では落ちなかった汚れも落とすことができるようになるのです。
正しい方向に髭を剃る
髭は本来、生えている方向に剃るのが正しい剃り方です。まずは頬から鏡を確認して髭の生えている方向を確認して剃りましょう。
生えている方向に剃るだけでは剃りきれない場合には、残っている部分だけを反対方向に剃りましょう。
この反対方向に剃るのをできるだけ減らすことで肌の炎症防止につながるので、どうしても剃れない場所だけに留めることが大切です。
剃り残しをチェックする
一通り剃り終えたら全体的に仕上げを行います。髭剃りをもっていない方の手で肌を引っ張りましょう。
これにより髭が肌から立ちやすくなり、剃り残しを防げます。剃り残しが発生しやすい場所を重点的に軽い力で剃ることがポイントです。
保湿する
どんなに下準備をして正しい方法で髭剃りをしても、目に見えない程度の細かい傷はどうしても発生してしまうものです。
この傷に雑菌などが入ったり乾燥して肌が荒れたりするのを防ぐために、髭剃り後のメンテナンスも行いましょう。
アフターローションなどをつければ、肌を守り、潤いを保ってくれる効果が期待できます。
エステケアでコンディションを保つ
ここまで紹介した方法はあくまで日常生活や髭剃り時に気をつけることですが、仕事が忙しいとなかなかこれらのケアが難しい場合も多いです。
ケアをする時間がとれない方や、元から肌が弱めの方はメンズエステケアなどで普段から肌質を整えておくこともおすすめです。
特に髭剃り方法や道具などは変えていないのに以前より剃りにくくなったと感じる方や、肌がつっぱる感覚がでてきた方は肌質自体が弱くなってしまっている可能性が考えられます。
定期的にエステに通い肌質を整えておくことで、髭剃り以外でも顔の乾燥やテカリを防ぐ効果が期待できますよ。
カミソリ負けしないためには正しい髭剃りと肌質の維持が大切
カミソリ負けを起こさないためには、正しい道具の手入れ方法や髭剃りの手順を知っておきましょう。
また、よい状態の肌質を維持するために規則正しい生活や、定期的なエステサロンでの手入れをすることも大切です。