化粧水をつける男性

男性の肌は女性の肌よりも水分量が少なく、乾燥しやすい傾向にあります。その結果、皮脂が過剰に分泌されたり、ニキビや吹き出物が増えたりするのです。

そして毎日の髭剃りも、肌荒れの一因として挙げられます。そこで欠かせないのが「スキンケア」です。今回は、メンズ化粧水の選び方や使い方の基本を解説します。

【肌タイプ別】メンズ化粧水を選ぶときのポイント

スキンケアのベースとなる化粧水選びは、今後の肌の状態を左右する重要なポイントといえます。

  • テカリ肌
  • 乾燥肌
  • 混合肌
  • 敏感肌

今回は上記4つの肌タイプ別に、メンズ化粧水の選び方を解説します。

テカリ肌=オイルフリーの化粧水

皮脂が過剰に分泌されてしまう「テカリ肌」には、オイルフリーでさらさらタイプの化粧水がおすすめです。

テカリ肌は、ニキビや毛穴詰まりなどの肌トラブルが起こりやすいので、肌の水分と油分のバランスを整えてくれる「皮脂抑制成分」が配合された化粧水を選びましょう。皮脂抑制成分の代表例には「ダイズエキス」「ローヤルゼリーエキス」などが挙げられます。

ただ「肌がテカるから…」と、保湿力のない化粧水を選ぶのはNGです。乾燥こそテカリの原因となるので、コラーゲンやセラミドなどの保湿成分を含んだものを購入しましょう。ニキビや吹き出物が多い場合は、抗炎症・抗菌成分を含んだ化粧水もチェックしてみてください。

乾燥肌=保湿成分たっぷりの化粧水

乾燥肌とは、肌の水分量と油分の両方が少ない肌のことを指します。

洗顔後に肌がつっぱったり、粉をふいたりするなどの肌トラブルに悩まされている人も多いはずです。そんな乾燥肌には、「保湿成分」が欠かせません。高保湿成分である「セラミド」「ヒアルロン酸」「コラーゲン」などを含んだ化粧水を選びましょう。

また乾燥肌は普通肌よりも肌を保護する膜が薄く、荒れやすい傾向があります。そのため添加物が少ないものや、刺激性の少ないものを選ぶのもポイントです。

混合肌=しっとりタイプの化粧水

日本人に多いといわれる「混同肌」は、テカリ肌と乾燥肌が入り混じった肌タイプです。主にTゾーンは油分が多く、頬やほかの部分が乾燥しやすい肌質なので、スキンケアが難しいといわれています。

ただ「ベタつくから…」といって、さっぱりタイプの化粧水を使うと、肌の乾燥を引き起こしかねません。よって混同肌には、しっとりタイプの化粧水がおすすめです。

肌トラブルへ総合的にアプローチしたい場合は、化粧水・美容液・乳液が1本になったオールインワン化粧水を選んでもよいでしょう。また脂性肌用・乾燥肌用の化粧水を、その日のコンディションによって使い分けるのも効果的です。

敏感肌=低刺激で保湿力のある化粧水

敏感肌の人は、低刺激で保湿力のある化粧水を選びましょう。敏感肌とは、食生活の乱れや紫外線によって乾燥・かゆみが生じる肌のことです。先天的なアレルギー・アトピー体質の肌も含まれます。

肌のバリア機能が低下しており、ちょっとの刺激で肌が荒れやすいので「市販の化粧水を使ったら肌がヒリヒリする」「肌が常にカサカサしている」という悩みを抱える人も少なくありません。

そんな敏感肌には「とにかく刺激を与えないこと」が大切です。アルコールやエタノールなどの刺激性の高い成分や、メチコンやジメチコンなどのシリコン油成分を配合していない化粧水を選びましょう。

そのほか石油系の合成界面活性剤や、合成香料を含んだ化粧水も控えるのがベターです。前述の成分を含まず、保湿性の高い化粧水を購入しましょう。

自分の肌タイプを知るためのセルフチェック方法

油取り紙を使う男性

肌タイプは人によって異なります。今回は「自分の肌タイプがどれかわからない…」という人のために、肌タイプのセルフチェック方法をピックアップしてみました。

ステップ1:洗顔した後、何もせずに10分間放置する

まずは洗顔しましょう。その後、タオルやティッシュなどで水分をふきとり、そのまま10分間放置してください。

ステップ2:10分後にTゾーンと頬に油とり紙を10秒間押し付ける

10分後、肌の状態をチェックします。どれぐらい乾燥しているのか、またはどれぐらい皮脂が分泌されているのかという部分を確認しましょう。それからTゾーンと頬に油とり紙を10秒間押し付けてください。

ステップ3:油とり紙に付いた皮脂をチェックする

Tゾーンと頬から油とり紙を外して、それぞれの皮脂の分泌量をチェックしましょう。

  • テカリ肌…肌のつっぱり感はなく、Tゾーンと頬の油とり紙に皮脂が付く
  • 乾燥肌…肌につっぱり感があり、油とり紙に皮脂が付いていない
  • 混合肌…一部分につっぱり感があり、Tゾーンの油とり紙のみ皮脂が付く
  • 敏感肌…肌がヒリヒリ、ピリピリする

肌の状態や皮脂の分泌量、皮脂が多い部分をチェックして、自分の肌タイプを確認しましょう。

メンズ化粧水の基本的な使い方

化粧水

スキンケア初心者の男性向けに、メンズ化粧水の基本的な使い方をご紹介します。肌タイプ別のスキンケアのポイントも交えて解説するので、自分の肌質に合った手順でスキンケアを実践していきましょう。

化粧水の使い方①テカリ肌の場合

テカリ肌の場合は、化粧水をしっかりと肌に浸透させるように心がけましょう。両手で顔を包み込み、ぎゅっぎゅっと押し込むのがポイントです。

「皮脂が多いから、ちょっと放置した後に化粧水を塗る」という人もいますが、乾燥を助長するので洗顔後はなるべく早く化粧水を塗りましょう。とくに皮脂が多い部分は、ふきとり化粧水で皮脂や汚れをふきとるのもおすすめです。

化粧水の使い方②乾燥肌の場合

乾燥肌の場合は摩擦が生じるコットンは避けて、両手を使って化粧水を塗りましょう。

化粧水を手で温めながら、柔らかくハンドプレスしてください。パンパンと叩いたりこすったりすると、肌にストレスがかかってしまいます。とにかく優しく、押し込むように化粧水を肌に染み込ませましょう。

乾燥がひどい部分には、重ね塗りするのもおすすめです。

化粧水の使い方③混合肌の場合

混合肌の場合は部分的に化粧水を使い分けて、乾燥する部分に重ね塗りするのがポイントです。たとえば、Tゾーンはさっぱりタイプの化粧水、頬には保湿成分の高いしっとりタイプの化粧水を付けるという方法があります。

自身の肌状況に応じて、最適な化粧水を使い分けましょう。

化粧水の使い方④敏感肌の場合

敏感肌の方には、マイルドパッティング法がおすすめです。

マイルドパッティング法とは、指のはらを使ってパッティングする(浸透させる)方法を指します。一度手のひら全体で化粧水を肌になじませた後、人差し指と中指、薬指のはらを使って、頬やTゾーン、目の周りなどを優しくなでるように化粧水を浸透させましょう。

自分の肌質に合ったメンズ化粧水を選ぼう

女性に限らず男性のスキンケアでも、自分の肌質に合った化粧水を選び、適切な使い方を心がけることが美肌への近道です。

  • テカリ肌…オイルフリーの化粧水
  • 乾燥肌…保湿性の高い化粧水
  • 混合肌…しっとりタイプの化粧水
  • 敏感肌…低刺激な化粧水

油とり紙を使ったセルフチェック方法で自分の肌タイプを把握し、適切なスキンケア方法を実践していきましょう。ただ、「市販の化粧水が肌に合わない」「本格的なスキンケアがしたい」という場合は、メンズ専用のエステサロンに通うのもおすすめです。

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