近年は男性もスキンケアを行うのが当たり前の時代となっており、トレンドマップ研究所が実施したアンケート調査によると、全体の半数以上がスキンケアを行っています。[注1]
その一方で、肌の乾燥に悩まされている男性も多く、2割以上の人が頬のカサカサなどを気にしています。
定期的にスキンケアをしているはずなのに、肌の乾燥が治らない…という方は、もしかしたらスキンケアの方法を間違っているのかもしれません。
そこで今回は、男性の頬がかさつく原因と、肌の乾燥を改善する正しいスキンケア方法について解説します。
コンテンツ
男の頬がかさつく原因は?
男性は女性よりも皮脂の分泌量が多いため、おでこから鼻筋にかけてのTゾーンはベタつきやすい一方、頬や目元は乾燥しやすい傾向にあります。
なぜ男性の頬はかさつきやすいのか、その原因は大きく分けて3つあります。
シェービング
男性は身だしなみを整えるために、毎日シェービングを行います。
シェービングに使うアイテムは人それぞれですが、最もシェア率の高いカミソリは、鋭い刃でヒゲを剃ると同時に、肌の表面を傷付けてしまいます。
本来、肌の表面には角質層の水分蒸発を防ぐためのバリア機能が備わっていますが、カミソリによって肌が傷つくとバリア機能が低下し、肌荒れや乾燥を引き起こす原因となります。
バリア機能は時間が経過すれば回復しますが、毎日シェービングをしていると機能が復活する前に再び肌を傷付けてしまうため、悪循環に陥りがちです。
紫外線
紫外線が肌に悪いというのは周知の事実ですが、つい最近、富士フイルムによって紫外線が肌を乾燥させるメカニズムが解明されました。
人の肌に似せた培養皮膚モデルに微量の紫外線A波(UVA)を照射したところ、保水成分「プロテオグリカン」を分解する酵素の遺伝子が多く発現することが明らかになったそうです。[注2]
プロテオグリカンとは糖タンパク質の一種で、それ自体が優れた保水作用を発揮するほか、肌細胞の増殖やヒアルロン酸・I型コラーゲンの産生を促す成分として知られています。
紫外線によってプロテオグリカンが分解されると、肌の水分が蒸発しやすくなり、頬のカサカサを招く原因となります。
UV効果のあるメイクをしたり、こまめに日焼け止めを塗るなどして意識的にUV対策を行っている女性に比べると、男性は紫外線に対して無頓着な方が多く、肌が乾燥する大きな要因となっています。
生活習慣の乱れ
これは男性だけに限りませんが、日々の生活習慣が乱れていると、肌にもさまざまな影響をもたらします。
たとえば毎日レトルトやインスタント、ジャンクフードばかり食べていると、肌を健やかに保つための栄養素が不足し、乾燥や肌荒れを招きやすくなります。
また、就寝中は肌のダメージを修復する「成長ホルモン」が分泌されますが、夜更かしして睡眠時間が短くなると、ホルモンが十分に分泌されず、日々のダメージが蓄積されてしまいます。
さらに運動不足が重なると、肌に必要な栄養素を運ぶ血液の巡りが悪くなり、肌を生まれ変わらせる新陳代謝の機能が低下します。
本来なら自然に剥がれ落ちるはずの角質層が堆積すると、肌のキメが乱れて皮膚中の水分が蒸発しやすくなり、頬のカサカサや粉吹きの原因となります。
とくに仕事などで多忙な毎日を送っている男性は生活習慣が乱れやすいため、肌トラブルが起こるリスクも高い傾向にあります。
男がやってしまいがちな間違ったスキンケア
頬のカサカサに悩んでいるときは、何とか肌の調子を戻そうと、いつもより念入りにスキンケアする方も多いでしょう。
しかし、肝心のスキンケアの方法が間違っていると、症状が改善しないばかりか、かえって乾燥肌を悪化させる原因になることもあります。
毎日行っているスキンケアが正しい方法かどうか確かめるために、男性がついやってしまいがちな間違ったスキンケアを4つご紹介します。
1日に何度も洗顔する
男性は皮脂の分泌量が多いので、ベタつきが気になるとつい何度も洗顔してしまいがちです。
しかし、1日に何度も洗顔すると、肌にとって必要な皮脂まで洗い流してしまいます。
皮脂は肌の水分を保持する役割を担っているため、皮脂不足になると肌が乾燥しやすくなります。
洗顔時に肌をゴシゴシこする
肌の脂分をしっかり落とそうと、洗顔時に肌を強くこすってしまうと、必要な皮脂まで根こそぎ洗い流してしまいます。
また、摩擦によるダメージが肌荒れなどのトラブルを引き起こす要因になることもあります。
さらにタオルでごしごし水気を拭き取ってしまうと、肌のダメージはより大きくなるので注意が必要です。
あぶらとり紙や顔拭きシートの乱用
汗をかいたときに使う顔拭きシートや、脂分を拭き取るあぶらとり紙をひんぱんに使っていると、肌に必要な皮脂まで除去してしまう可能性があります。
また、顔を拭くときに余計な摩擦を与えると、肌ダメージが大きくなり、乾燥や肌荒れにつながるリスクが高くなります。
ボディ用の石けんを使って洗顔する
男性は女性に比べて洗顔料の使用率が約5割と低く、ボディ用の石けんで洗顔している方は全体の2割にも上っています。[注3]
顔の皮膚は体に比べて薄くてデリケートなので、ボディ用の石けんで洗うと過剰な刺激を受けてしまい、乾燥を招く原因となります。
男の頬のカサカサを改善する正しいスキンケア方法
男性の頬のカサカサを改善するために、ぜひ覚えておきたい正しいスキンケア方法を4つご紹介します。
洗顔はたっぷりの泡を使ってやさしく洗う
毎日の洗顔は、洗顔料をたっぷり泡立て、手と肌の間に摩擦が起こらないよう、やさしく丁寧に洗うのが基本です。
余分な皮脂はゴシゴシこすらなくても落ちますので、円を描きながらマッサージするイメージで洗顔しましょう。
洗顔後は、タオルで顔をやさしく押さえるようにして水分を拭き取ればOKです。
洗顔は1日2回でOK
洗顔のしすぎは肌に負担をかけますので、基本的には朝と夜の1日2回行えば十分です。
ただ、乾燥が気になる方は1日2回洗顔すると肌につっぱりを感じることがあるので、朝はぬるま湯のみでお手入れしてもよいでしょう。
洗顔後は化粧水でたっぷり保湿する
洗顔後は不足しているうるおいを補給するため、化粧水でたっぷり保湿します。
その上から乳液やクリームを塗ると、肌に皮膜がはられて水分の蒸発を防ぐことができます。
日焼け止めを塗る
紫外線は夏だけでなく、一年中降り注いでいますので、スキンケアの仕上げに日焼け止めを塗る習慣をつけましょう。
アウトドアならSPA50、PA+++の日焼け止めでしっかり対策する必要がありますが、日常使いならSPA30、PA++でも十分です。
男の頬のカサカサは正しいスキンケアで改善できる
男性はおでこから鼻にかけてのTゾーンはベタつきがちですが、頬は毎日のシェービングなどでかさつきやすいので、しっかり乾燥対策することが大切です。
無意識のうちに間違った方法でお手入れしている方も多いので、乾燥に悩まされている方は一度スキンケア方法を見直してみましょう。
年中カサカサに悩まされている方は、ベテランの施術者が在籍する代官山駅徒歩3分、恵比寿・中目黒から徒歩7分のメンズ専門エステサロン「TransATT(トランザット)」にご相談ください。
お客様の肌悩みや原因を丁寧にヒアリングしたうえで、適切なケア方法を提案させていただきます。
お手頃価格の体験コースもご用意しておりますので、頬のカサカサでお悩みの方はぜひお気軽にご予約ください。
[注1]PR TIMES:男性もお肌のトラブルに悩んでいる?!男性の肌悩みに関するアンケートを全国の30代から60代の男性585名に実施![注2]富士フイルム株式会社:微量の紫外線(*1)でも、肌が乾燥するメカニズムを解明 さらに、肌の保水成分の分解を抑制する成分を発見
[注3]DIMSDRIVE:『洗顔・洗顔料』に関するアンケート