顔のシワを気にする男性

人の見た目や身体機能の衰えには、「糖化」という現象が大きく影響しています。糖化というのは、体内のたんぱく質が余っている糖分と結合することで、たんぱく質を壊す「AGEs」と呼ばれる物質が生じる現象です。

この物質が生じると、体内では「焦げ」のような状態が発生します。薄力粉・砂糖・卵・牛乳などを材料としたケーキがこんがり焼けた場面をイメージするとわかりやすいでしょう。

AGEsは、一度発生すると分解されにくい特性がるため、体内にどんどん溜まり代謝を邪魔してしまいます。

男性の体内で糖化が進むと、老化や病気を引き起こしてしまうリスクが高まります。この記事では、男性の糖化が進むことで起こる問題について具体的に見ていきましょう。

糖化はメンズの老化や病気の原因になる

単に「糖化」といわれても、そのリスクやデメリットについてイメージできる男性は少ないかもしれません。まずは、男性が注意したい糖化のリスクについて解説します。

肌のシワやシミを引き起こす

人体は基本的にたんぱく質で作られていますが、そのうちの約3分の1はコラーゲンだといわれています。コラーゲンはおもに、肌の弾力を生み出すものです。

コラーゲンにAGEsが蓄積すると、肌のハリがなくなりシワやたるみができてしまいます。AGEsによって肌の新陳代謝も悪くなるため、紫外線から肌を守るメラニンが発生したまま沈着し、シミになってしまうのです。また、AGEsの影響でたんぱく質の機能を失うことにより、肌のくすみも生じます。

肌は、ビジネスマンの印象を大きく左右する大切な要素です。若々しくてハリのある肌をキープしたいときは、糖化に注意が必要なのです。

髪の毛のハリやコシにも影響

髪の毛や頭皮を作り出しているのも、肌と同じくたんぱく質です。そのため糖化が進めば頭皮にも弾力がなくなり、薄毛や抜け毛などにつながります。

また、AGEsはたんぱく質を硬化させる性質もあります。頭皮が硬くなることにより血流や分泌を妨げられ、毛髪を作り出そうとする力も阻害されるのです。そして糖化によって、髪の毛のハリやコシがなくなる、白髪が増えるなどのトラブルを引き起こします。

たとえ現在悩んでいない男性でも、糖化が進むと薄毛や抜け毛に悩まされてしまう恐れがあります。

生活習慣病やうつのリスクも

糖化がすすむと、皮膚・骨・血液といった身体を構成するたんぱく質が上手く機能しなくなります。その結果、さまざまな病気にもつながるリスクがあることも理解しておきましょう。

糖化が原因で引き起こされる疾病の一例としては、動脈硬化・骨粗しょう症・関節炎・歯周病・白内障などが挙げられます。これは、AGEsが人体の細胞や組織を攻撃することによって身体機能が衰えてしまうことで引き起こされます。

また、AGEsは脳の神経細胞に溜まって炎症を引き起こします。この性質が、うつ病や認知症の原因のひとつとも考えられています。

見た目だけではなく、健康やビジネスにおける意欲・パフォーマンスを維持したい男性にとっても、糖化は大敵なのです。

男性が糖化を防ぐための食事改善法

野菜をとる男性

糖化の原因として考えられるのは、以下2つのどちらかだといわれています。

  • エネルギー源にならなかった糖分が蓄積されている
  • 食事自体に含まれていたAGEsが体内に入ってくる

以下では、できるだけ体内で糖化を起こさないようにするため、男性が注意しておきたいポイントについて紹介します。

野菜やサプリメントで栄養素を補給する

野菜が豊富に含まれている食物繊維には、糖の吸収を抑える働きがあります。野菜をしっかりと摂ることで、血糖値が上昇しにくい状態が作られ、AGEsを防げるようになるのです。

とくに緑黄色野菜には、リポα酸という糖化抑制の効能がある成分が含まれます。糖化を防ぎたいのであれば、にんじん・かぼちゃ・ピーマン・トマトといった緑黄色野菜を、日常的に摂取しておくようにしましょう。また、キノコ類に多い成分であるビタミンB群には、AGEsの発生を抑制する効果があります。

多忙な生活や取引先との会食が多くて野菜を摂るのが難しい男性は、サプリメントを活用して、糖化防止に効果的な栄養素を補給してください。

揚げ物や焼き物はできるだけ避ける

男性が好む傾向にある「揚げる」「焼く」といった高温調理は、食品自体のAGEs量を増やしてしまいます。とくに揚げた衣や焦げ目にはAGEsが多く含まれるため、食べすぎには注意しましょう。

AGEsを抑制するためのベストな加熱方法は、「蒸す」ことです。AGEsの抑制は、「蒸す」「茹でる」「煮る」「炒める」「焼く」「揚げる」の順に効果が下がります。

また、取引先との会食などでやむを得ず揚げ物や焼き物を食べるときは、酢やレモン汁などのクエン酸が含まれた食材をプラスしましょう。クエン酸には、AGEsを減少させる性質があるためです。

なるべく薄味の調理を心がける

味の濃い料理は、どうしても糖分が多くなってしまう傾向にあります。余分な糖質を摂取することはAGEsの発生に直結するため、健康増進の面から考えても、自炊するときはできるだけ薄味を心がけましょう。

また、甘味をつける場合は砂糖ではなく、AGEsの抑制効果の高いみりんがおすすめです。

なお、ビジネスマンのランチなどで糖質が多いものを食べるときは、糖の吸収を遅らせる効果のある油と一緒に摂りましょう。パスタやパンを食べるときは、オリーブオイルなどを加えるのがおすすめです。

食べ方や時間に注意する

血糖値の高い状態を避けることで、糖分とたんぱく質が結びつく糖化を予防できます。糖化防止で何よりも注意すべきなのが、血糖値の急激な上昇です。血糖値が上がるスピードを緩やかにする食べ方を身につけましょう。

まず、仕事で忙しい男性に見られがちな早食いはおすすめできません。一気に糖質を摂取すると、血糖値が急上昇してしまいます。ゆっくりとよく噛んで食べるよう注意しましょう。

また、会食や飲み会などで長時間にわたって食べ続けることも避けるべきです。血糖値がピークに達するのは、食事の約1時間後といわれています。食後から次の食事までのスパンが短時間だと、血糖値は上がり続けてしまいます。食事の感覚は、大体2~3時間ほど空けるのがベストです。

男性の糖化を促進する要注意な食品

ハンバーガー

男性の糖化を予防するために押さえておきたい食事のポイントを見てきましたが、摂取する食品に気をつけることも忘れてはいけません。ここでは、男性の糖化を促進してしまう要注意な食品について見ていきましょう。

ファストフード

ハンバーガーやフライドポテトなど、男性が好んで食べるファストフードには、高温で調理されたAGEsを多く含むメニューが豊富です。

こういったお店では、注文後お客様へ出来たての商品を提供しなければならないため、どうしても高温調理になってしまう傾向にあります。また、業務用の設備で素早く調理するため、家庭で作ったものよりもAGEs量が増えてしまいます。

加工肉

肉類に糖分が多いイメージはないかもしれません。しかし実は、加工肉はAGEsが多く含まれている食品です。たとえば、ビジネスマンが飲み会などでよく食べるベーコン・フランクフルト・チキンナゲット・ローストビーフなどは糖分が多いため注意が必要です。

AGEsの含有率は、魚よりも肉のほうが高いです。さらに、肉は焼いて調理することが多いため、より多くのAGEsを体内に取り込む要因となります。

人工甘味料の多い飲料や菓子類

先述のとおり、血糖値を上昇させる食品は糖化に大きく影響します。糖分そのものが多く含まれる食品は、AGEsの発生を促進してしまうことになるため注意しましょう。

糖分には「ブドウ糖」と「果糖」の2種類があります。血糖値に直結するのが、ブドウ糖です。なお、果糖は血糖値には直接関係しないものの、たんぱく質と結合する速度が非常に速い点が特徴です。

人工甘味料の多い飲料や菓子類は、すぐに体内で反応してAGEsを作り出してしまいます。仕事の合間にジュースやお菓子を摂取する習慣があるビジネスマンは、糖分に十分注意しましょう。

男性の糖化を防ぐにはAGEsに注意した食事がおすすめ

糖化の問題点は、人体にさまざまな悪影響を及ぼすAGEsが溜まっていくことです。糖化が起きると、体内のたんぱく質が本来の役割を果たせなくなって起こる不調だけでなく、病気の原因となる危険性もあります。

AGEsは体内で生じるほか、食品そのものにも含まれているため注意が必要です。男性が健康増進に向けて食事を改善するなら、「糖質」と「AGEs含有率」の両方が重要なポイントとなります。

ダイエットの経過

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